HOMELAND/ホームランド シーズン 3 ★海外ドラマ ネタバレ 感想
完全ネタバレなので、閲覧注意です。
【HOMELAND/ホームランド シーズン 3】あらすじ
イランの諜報組織とのアメリカ国内での戦いが描かれる。
テロから2カ月後、壊滅的な打撃を受けたCIAは解体の危機に瀕している。事態を重く見たソールや同僚ダール・アダールはキャリーの病気や彼女とブロディとの関係を議会の委員会で暴露する。
これを自分へ罪をなすりつけることによってCIAを守ろうとする陰謀だと考えたキャリーは必死に抵抗するが、危険人物として精神病院に入れられてしまう。一方ブロディは、国外へ逃亡し、身動きの取れない生活を強いられている。ブロディの家族は経済的および精神的に追い詰められている。
だがキャリーの苦境は実はイランの諜報組織の幹部をおびき寄せるための秘密作戦であり、ブロディを含めた一大作戦へとつながっていく。
※Wikipediaより引用
シーズン3 感想 CIA局員の苦悩
219人の犠牲者を出したcia本部爆破テロ事件から50日以上経った。
事件についての聴聞委員会が開かれ、キャリーマティソンは証言台で吊るし上げに合っているところからシーズン3スタート。
委員長はcia解体を目論んでおりキャリーから不利な証言を引き出そうとする。
今回の爆破テロ事件の引き金となった原因をcia自らが作り出したと思わないかと。
確かにはたからみれば国益の名のもとにやったらやり返すという図式は単純に見て取れる。
しかしcia局員たちは文字通り自らの命と人生を賭け愛国心のもとに職務に邁進している。法律やモラルに反しているからといって単純にさばけるような問題ではないところにことの複雑さがあると思う。
ブロディーの最期
先回も書いたが、ほとほと悲しい男だ。なぜか逃亡生活中に頭の毛をそっている。
イランの革命防衛隊の司令官 アクバリ暗殺をやってのけ、今までの呪われた自分の運命の始まりを精算できたか見えたが作戦の多面性から弾け飛ばされ結局、アメリカ大統領の司令でブロディーの身柄はイラン側に売られ処刑されてしまう。
数奇な運命に翻弄されながらも、常に危機を回避できた来た男なのに、今回ばかりは運が尽きたのだろうか。イスラム側に寝返り、また祖国アメリカ側に戻り、祖国のために誰にも出来なかった大任を成し遂げるが、結局は祖国アメリカにあっさり裏切られるというなんとも悲しい男としか言いようがない。最愛の娘の人生も狂わせ、二度と目の前に現れないでほしいとまで言われてしまう。
報われないソール・ベレンソン
cia中東部門元チーフユダヤ教徒。
ナジール葬儀に出席していたため爆破テロから逃れ長官代理となる。
穏健派でキャリーの一番の理解者だだが、こと作戦となれば、キャリーをどん底に突き落とすことさえ厭わないドSな性格も持ち合わせている。爆破テロ実行犯の6人を同時に殺害するという作戦もやってのける。
cia存続のために、キャリーをスケープゴートには使わせないと言いながらも、ジャパティをおびき寄せる作戦のためには、迷わずキャリーを精神病院へ逆戻りさせたことも。
一見キャリーに対する背信行為だと思わせておいて、これが爆破テロの首謀者であるジャパティおびき寄せる作戦だとは、数話の間全く気付かなかった。
中東対策にとっての、彼は頭脳であろう。これほど頭が切れなければつとまるような仕事ではないのだろう。しかしそんな優秀な彼でも、仕事上キャリー同様に酷い仕打ちを受けている。
次期 cia 長官に任命されるハートランドによって、ソールの妻を工作員に寝取らせ自宅に盗聴器を仕掛けられるという屈辱的な仕打ちを受けている。ソウルの奥さんは本気で工作員に恋をしてしまい。一時は夫婦存続の危機にまで陥った。いったい功利主義の正義とは何なのだろうか。
ダール・アダール 謎の切れ者
かつて局長のソウルと極貧任務に着いた時の同僚なかなかの曲者だろう。
綺麗事や感情論では動かず非常に締結な男だと思う今回の爆破事件の責任についてもキャリーをスケープゴートに仕立てciaの解体を免れようと画策もする。
暗殺業務を得意とするクインの育ての親でもありこのような男が世界中でciaの陰謀を実行しているのだと思わせるような男だ。
ピーター・クイン 優しき暗殺者
暗殺業務を得意とするcia職員。汚れ仕事担当。
融通の利かない凶暴な性格の男だがキャリーマティソンの理解者でもあり、キャリーのピンチの時は必ず助けてくれるという優しさも見せる。
ソウルに対してキャリーをスケープゴートに使ったことに対し納得ができないと直訴している。暗殺計画実行中に誤って小さな子供を撃ち殺してしまったことに対する自責の念にもかられており今回のキャリーの件も含め自らの立場に疑念を抱き始めており事件が片付き次第辞職すると明言しているまことに日本の侍のような男である。
明らかにテロ組織に資金供与をしていると思われる銀行の幹部たちから証言を得ようと頑張るソウルだったが証言は得られず失敗に終わる。
その夜すぐさま銀行幹部に忍び寄り殺し屋ならではの脅し文句をかまし次の日には銀行家自らが証言をしてくると言うとても怖い男だが頼りになる男である。
ファラ・シェラジ 激務に耐えられるのか
ciaの新米分析官でイラン人でありムスリムである。
ムスリムの女性特有の頭にショールを被っておりその姿が爆破事件直後のcia職員たちの気持ちを考えているのかとソウルから指摘される。
彼女自身もテロ行為は憎んでおり役に立ちたいと思っているが至って普通の少女のようでciaにムスリムの格好で出勤してくるところなど見ると違う職場で働いた方が良いのではないかと常に思わせる所はある。
シーズン4へ
輝かしい功績を残しながらソールベンソンは、局内のパワーバランスに弾かれ、退任を命じられる。その後ニューヨークで民間企業へ。一方キャリーは史上最年少で、イスタンブール支局長に就任。
ブロディーの子供を身ごもりながら、彼の処刑を目の当たりにしたキャリー。
支局長の仕事をこなす自信は満々だが、母親になる自信は全くない。自身の病気のこともあるし、仕事と子育てが両立できるとは思っていない。母親になる資格がないと思っている。今後のキャリーは?