スティーヴン・キング原作 「11/22/63」 【海外ドラマ】 ネタバレ 全9話 全部観た感想

スティーヴン・キング原作 「11/22/63」 【海外ドラマ】 ネタバレ 全9話 全部観た感想 

スティーヴン・キング原作 「11/22/63」 【海外ドラマ】 ネタバレ 全9話 全部観た感想

完全ネタバレなので、閲覧注意です。

 

あらすじ

 

国語教師を務めるジェイクは、行きつけのダイナーの主人アルから、ある秘密を明かされる。それは、ダイナーの奥にある扉から、1960年にタイムスリップできるという衝撃的なものだった。ジェイクはアルから、その扉を通って過去へ行き、1963年11月22日に起きるジョン・F・ケネディ暗殺を阻止してほしいと頼まれる。

 

アルから聞いていたオズワルドの情報を頼りにダラスへ向かう。アルの指示通り、のちにオズワルドの親友となり、事件の黒幕かもしれない男、ジョージ・デ・モーレンシルトの足取りを追う。しかし、歴史を変えられることを拒む“過去”が抵抗を始める。

 

教え子であるハリー・ダニングから、1960年のハロウィーンの夜に起きるダニング家の惨劇を聞いていたジェイクは、惨劇を起こしたハリーの父親、フランク・ダニングを監視する。そして、ハロウィーンの夜、惨劇を食い止めるため、ジェイクはダニング家に侵入しハリー・ダニングの父親を殺害。しかし、偶然居合わせたビルに自分の正体を知られてしまう。

 

正体を知られたビルと共にダラスに向ったジェイクは、オズワルドが帰国後に住むことになるアパートの階下に部屋を借りる。オズワルドが部屋を借りた後、JFK暗殺の黒幕の存在を確かめるため、オズワルドの部屋に盗聴器を仕掛ける。

 

ジェイクは盗聴の末、ウォーカー少将の射殺未遂事件に、オズワルドだけでなくモーレンシルトが関わっていると思われる証拠の断片を掴む。そんな中、ミミ女史にジェイクの本名がエッピングであることが知られてしまう。一方、オズワルドの暴力に悩まされているマリーナに同情を募らせていたビルは、その気持ちを抑えられずマリーナに接近してしまう。

 

ついにウォーカー少将射殺未遂事件の当日を迎えたジェイク。この事件が、オズワルドの単独犯行によるものでないことがわかれば、JFK暗殺の黒幕が判明する。ダラスの部屋を引き払い、準備をするジェイクであったが、電話のベルが彼の足を止める。それはセイディの夫、ジョニーからのものだった…。

 

セイディは、異常な夫ジョニーに監禁されていた。なんとかジョニーを殺したが、顔に深い傷跡を負ったセイディ。その傷を治す手術に必要な8千ドルを手に入れるため、ジェイクは大金を賭けることに。そんな中、オズワルドの誕生パーティが自宅で開かれていることを盗聴により知ったジェイクだったが、そこにビルが招かれていることを知る。

 

邪魔になったビルを精神病院に騙し入れ、黒幕を探るが、結果として黒幕は存在せずオスワルドの単独犯行と結論づける。しかし、賭けの胴元たちからの暴行によって重傷を負ったジェイク。一命は取り留めたものの、自分が誰を追っていたのか、JFK暗殺に関わる記憶を失ってしまう。セイディと共に、残された記憶の断片を1つずつ思い出そうとするが、11月22日は刻一刻と迫っていた…。

 

すべての記憶を取り戻したジェイクは、セイディと共にオズワルドが潜伏する教科書倉庫へ急ぐ。しかし、“過去”が激しい抵抗を始め、想定外の事件が2人を阻む。なんとか教科書倉庫にたどり着いた2人だったが、1発目の銃声が響き渡り…。
辛くもオスワルドのJFK暗殺を阻止できたのだが、オズワルドが反撃。最愛のセイディは凶弾に倒れ帰らぬ人に。

 

しかし、セイディを死なせないシナリオで暗殺を阻止すればいいと考えたジェイクは2016年の現代に急ぎ戻る。
JFK存命のアメリカは、さぞ素晴らしい世界になっているはずだった。がしかし、目の前に広がる光景は敗戦国さながらの荒廃したアメリカだった。

 

荒廃しきった街で偶然、教え子のハリー・ダニングに遭遇。1960年のハロウィーンの夜に起きるダニング家の惨劇を父親を殺すことで食い止め、ハリーは幸せになっているはずだったがそうはなっていなかった。結局は過去を変えたことは間違えだったことがわかり、再度タイムトラベルしJFKが暗殺された元の世界に戻す。このとき、暗殺事件3年前のセイディとも会うのだが。

 

元通りになった2016年、セイディは生存。高校教師を勤め上げ結婚もしているようだ。さらには州から名誉州民に選ばれていた。授賞式に参加するジェイク。老人になったセイディと、別の過去で2人が恋に落ちたダンスプロムの夜のようにダンスをする。ジェイクはセイディーに質問する。「幸せな人生でしたか?」

 

セイディーは答える「困難もあったけど、幸せよ。なぜ聞くの?」
ジェイク「そう願うから…」

 

セイディー「誓ってもいいけど、あなたを知ってる。誰なの?」
ジェイク「別の人生で出会ったんですよ。」

 

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スティーヴン・キング原作 「11/22/63」 全9話 全部観た感想 完全ネタバレ

感想

 

当初はJFK暗殺の阻止という、ダイナミックなテーマに終始するのかと思いきやラストシーンではなんとも、涙が止まらなくなるという結果に。優しい男心を持つ輩には胸に迫って涙なくしてはみられない作品だと思う。

 

スティーブンキング特有のミステリー要素が満載で、JFK暗殺が行われなかったらという大きなテーマで物語は進行していく。

 

確かに、JFKは宇宙人の情報公開やら、政府紙幣の発行を予定していたやらで、いわゆるアメリカの支配層に盾を突くようなた大統領だったので、もしあのまま暗殺されずにいたらこの世界はどう変わっていたのか?とても興味深い世界である。

 

それをスティーブンキングはどう絵描くのか?に興味をそそられながら、また暗殺計画の知られざる真犯人がいるのか?など陰謀系が好きな輩にはたまらないストーリーだ。

 

結果を言ってしまえば、結局暗殺されていなかったこの世界はひどく荒廃してしまっていた。JFKは2期目の当選を果たしていたが、その後に人種差別主義の大統領が出現。アメリカは空爆されてしまっている。

 

結果、JFKは存命したが支配層には勝てずに、より大きな犠牲を産んでしまった。結局歴史はいい方には変わらなかった。
という描き方だったわけだ。

 

この歴史ストーリー自体も楽しめたわけだが、この物語にはもう1つ大きなテーマである「心から愛する運命の女性」というテーマがあったのである。

 

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麗しき運命の女性 セイディ

スティーヴン・キング原作 「11/22/63」 【海外ドラマ】 ネタバレ 全9話 全部観た感想

 

全力で暗殺を阻止すべく使命に燃えていたジェイクであったが、現実の2016年では、妻との離婚協議中。1960年にタイムトラベルした傷心のジェイクの前に、麗しき女性 セイディが現れる。

 

これも、過去が暗殺阻止を諦めさせる方策として差し向けられたのかと当初は、ジェイクも警戒していたが2人は深く恋におちてしまう。セイディはジェイクにとって理想の女性であり、生涯ただ一度の恋といってもいいほど深くセイディを愛している。

 

またセイディもジェイクの気持ちに答えるかのように、2人は愛し合っていく。
いつしか、自分が過去に来たのは暗殺阻止のためではなくセイディ、君にめぐり逢うために過去に来たんだと疑わなくなっていく。恋は、短期間のうちに運命の愛へと変化していく。

 

しかし、非運にもオスワルドの凶弾にセイディの命は奪われてしまう。息を引き取るセイディーを前にして、彼女は運命の女性だと確信したジェイクは彼女の命を救うべく、再度タイムトラベルをする。当然自分でもそうすると思う。自分にとって一番大事な事に気づいたからだ。セイディを絶対に死なせやしない!!

 

2016年に帰り、様変わりしたアメリカに落胆し元の世界に戻したジェイクは気になった。
元の世界では、自分と恋に落ちなかったセイディは今どうしているだろう。当然気になると思う。

 

セイディーは幸せな人生だったと言った。
あの美しい顔にも傷は無く、なにより幸せに生きている。自分が過去でセイディを巻き込んでしまった結末はどうだ?
消すことの出来ない顔の傷を負わせ、命までも奪ってしまったじゃないか。ならばこのまま自分とは関わりの無い人生を送ったセイディでいいじゃないかとジェイクは思ったのだろう。そう選択したのだろう。

 

本当に大切な女性だから。心の底から愛した運命の女性だから。心からセイディーの幸せを望んでいたから。

 

ここで、ジェイクは悲運で非力な自分を呪ったであろう。自分にはほんとに愛する女性を幸せにする事ができないんだ。
だけど、自分が関わらない彼女の人生が幸せならば、それが自分の幸せなんだ。セイディの幸せを何よりも望んでいたからだ。

 

セイディはジェイクの心の中で、【いつまでも麗しき、生涯ただ1人の永遠の恋人】になったと思う。

 

 

JFKの暗殺阻止・セイディへの愛の成就 どちらも歴史に抗う行為である以上、人智の及ばない範囲であることを描いているのだろう。

 

それは【運命】というヤツだろうか。

 

 

 

 

セイディ役のサラ・ガドンさんがとっても魅力的で私のタイプであることも、感情移入を助けている。というか、それが大きいと思われるが…。

 

【本当に好きな人とは結ばれない】

 

そんなホントかウソかわからないような話の一例だな~と思いました。

 

 

みなさんにも経験ありませんか?心底愛し合っていたのに結婚しなかった。今になって振り返れば、あんなに誰かのことを好きになったことは無かったなぁって。

 

そんな愛のテーマに涙した作品でした。

 

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