ハンニバル 海外ドラマ版/結末・ネタバレ感想 『レクター博士のウィルへの友情?愛情?』
結末まで観た率直な感想として、シリアル・キラーであるハンニバル・レクター博士の側面は抜きにして観れば物語全体を通してウィル・グレアムへの強い執着が観てとれる。
謎のラストシーンで、ハンニバル・レクター博士とウィル・グレアム初めての協同殺戮でレッドドラゴンを仕留めた時の2人のなんとも言えない恍惚な表情。
ハンニバル・レクター博士は、最初からこうなる事を知っていたかのように、ウィル・グレアムをここに導いて行ったのだと思う。導かれたウィル・グレアムは今まで認めようとしなかった自分の中にある本性を認めざるを得なくなる。
抵抗を諦め、自らの本性を認めた時の開放感と絶頂感。さらには絶望感がウィルの頭を駆け巡っただろう。
これこそを、ハンニバル・レクター博士は求めていたのだろう。稀有な存在である自分と同類であることを最初から見透かしていたウィル・グレアムにその本性を認めさせ、2人でまさにその時を味合う事を。。
これはレクター博士のウイルに向けられた、究極の友情?それともそれすらも超越した愛なのだろか。
※2017年9月現在 huluで視聴可能です。